2011-06-25 11:10:57
|
コメント(32)
【追記有】
ジャンヌのラクガキを一番下に追加しました(;´∀`)
おはようございます。
ついに世界の偉人イラスト化企画
【Heroic Paranoia☆2011!!!】がスタートしました!
既に何名かの方にたくさんイラストを投稿していただいていて、俄かにテンション急上昇中です><
それにしても、すっかり朝だ……眩しいな、うん(*´∀`)
日付変更と同時に投稿したいとか言っておいて、全然遅刻でした(;´∀`)
昨日三時になっても終わらなかったから、どうにも眠くて二時間ほど仮眠をとって仕上げました。
******
第一弾は、最近和風ばっかで全然西洋系を描いてなかったので、中世ヨーロッパで!
フランスの英雄『ジャンヌ・ダルク』と、その仲間達を描かせていただきましたー^^
漫画とかゲームのパッケージっぽく描こうと思ってレイアウト考えてみたら、
なんか前に描いた幻想水滸伝のイラと構図が似てしまってるような…………
まあいいや←
描くのが一番楽しかったのは……言わなくてもわかりますよね、はい(ノω`*)
映画で好きだったジャンヌの台詞デカデカと入れたら、ジャンヌの名前をどこかに入れたかったのに、入らなかった;
……以下の文章は、オマケ。ジャンヌの背景を簡単にまとめてみたものです。
歴史の授業のときは、好きな時代以外の授業はそっちのけでノートまとめばかりしてた私です。
まとめるのも好きだけど、字を書くのが好きだったんだよねー(*´ω`*)
今回のブログ、ダンテさんに倣ってちょっとジャンヌについて解説しようとしたら、予想以上に語りまくっちゃって、ものすごい長文に;;
すみません、バイトがいきなりなくなっちゃったもんで、することなくて暇だったのです←本音すぎる
でも逆に、バイトが休みじゃなかったら間に合わなかったぞ、この絵……
神様の思し召しでしょうかね←
そんなわけで、以下は興味をもたれた方以外はスルー必至です(;´∀`)
でもたぶん、映画とかを観た事がある方でないと、ジャンヌ以外の男が、知名度が低くて誰だかわかんないと思う(笑)
それでは、これからワクワクしながら企画を盛り上げていこうと思います!
皆さんも祭をおおいに楽しんでくださいねー^^*
二枚目は新しいのを描くか、ポスターの絵をちゃんと仕上げるか……
どちらにしろ、和風で攻めますよー(*´ω`*)
******
【描いた人物について】
一応書いておきますと……左から、
ジャンヌ・ダルク
→フランスに平和をもたらしたオルレアンの乙女。異端審問にかけられ火刑に処されてしまいますが、ローマ教皇によって、500年後に聖人と認められます。皮肉ですね……
ジャン・ドーロン
→ジャンヌの従者。忠臣だったり。恋人だったり、ジャンヌに一番近い人間として描かれることが多いです。
だいたいどの作品でもイケメンである確率が高いので、一番気を遣って顔を描いたつもり。
ジル・ド・レ
→強くてかっこいいフランス元帥。ジャンヌとともにオルレアン防衛戦に参加した武将の一人です。
ジャンヌが火刑に処された後、人が変わったように錬金術や黒魔術に没頭するようになり、数百~数千人の少年を虐殺したとか……何があったんだ、アンタは。
一説には、政略的に彼を陥れるための、根も葉もない噂だという話もありますが、この方は元々血を見ることや美少年が大好きだったようで……
彼はペローの童話に登場する『青髭(殺人鬼……)』のモデルになったと言われています。
リュック=ベッソン版の映画のチャラ男っぽいジルさまが好みです!←どうでもいい
ジャン・ド・デュノワ
→オルレアン伯ルイと愛人の間に生まれた子供。ジャンヌの大ファンで、彼女が死ぬまでずっとその許で戦い続けたそうです。
ジャンヌの名声を利用し、要らなくなったらイングランドに売りつけるような行動を取ったシャルル7世のやり方に反発し、(史実とは違うかもですが、少なくとも私はそうであったと思ってます)後に反旗を翻すことになります。
史実からすると絶対こんなに若くないはずなんだけど……いいよね、別に(笑)
ラ・イール(エティエンヌ・ド・ヴィニョル)
→地方出身の武人。トランプのハートのジャックのモデルになったとも言われる、勇猛果敢な武将。
この絵を描くために初めて見た海外ドラマ版のジャンヌで、アラゴルンみたいな素敵なオッサンがラ・イールを演じていて惚れました(*´∀`)
本名似合わなすぎるでしょ、このオッサン(笑)
ラ・イールは彼のあだ名です。フランス語で“憤怒”の意。性格が怒りっぽくて乱暴者だったことから来てるそうで。
見た目的に“ただ俺の好きなおっさんを描いただけですが何か”的な仕上がりになった……髪型とかももう、ただの不良オヤジです(笑)
******
【ジャンヌ・ダルクについて】
ジャンヌのことはたぶん、説明しなくても分かる方がほとんどだと思うのですが、せっかくなので一応簡単に解説を。
世界史はそれほど詳しくないので、本とか映画からの知識ですが……
間違ってたら是非ともご指摘をよろしくお願いします><
というか一部間違って認識してるところがあったので直しました;
オルレアンって既に占領されてるところを取り返したんだと思ってたけど、最後の砦として残ってるところを防衛したのね;←根本的すぎる;
ジャンヌ・ダルクが登場するのは15世紀前半のフランスです。
当時のフランスはイングランドと長い交戦状態にあり、“百年戦争”や、“アザンクールの戦い”と呼ばれる戦争が立て続けに勃発していました。
このときに優勢だったのはイングランドで、パリ、ランスなど、フランスは領土の半分ほどをイングランドに占領されている状態でした。
長い戦いを終わらせようと、二つの国は、和平のための条約を結びます。
しかし、この条約は圧倒的にイングランド側に有利なもので、その内容とは、
“当時のフランス国王シャルル6世の娘と、イングランド国王のヘンリー5世を結婚させることで、その息子のヘンリー6世を次代のフランスの国王とする”
というもの。
フランスの王位継承者であるはずのシャルル7世は、当時まだ生まれたばかりの赤ん坊であったヘンリー6世に、王位継承権を譲る形になってしまいました。
フランスのロレーヌ地方にあるドンレミという小さな村に生まれたジャンヌは、ある日、大天使ミカエルからの“声”を聞きます。
『神のために、剣と鎧を身につけ、軍を率いて戦いなさい。イングランドから奪われた領土を取り返し、フランスの正統なる後継者に、ランス(占領されていた都市のひとつ。歴代のフランスの王はここで戴冠式を行っており、シャルルの王位継承権の正当性を知らしめるためには、ここで戴冠式を行わせる必要がある)で戴冠させなさい』
当時16歳だったジャンヌは、シャルル7世に神の啓示を伝えるため、シノンの街へ旅立ちます。
全部語ってるとキリがないので、ここからは駆け足で!←
シノンでシャルル7世と逢った(このときシャルルはジャンヌが本物の神の使者であるかを見抜くため(実際は敵の刺客だったら怖いから、身代わりを立てたんだと思いますが)、服を取替え、家臣に成りすまして影武者をジャンヌと逢わせるのですが、彼女は一発でそれを見抜いたとか……)ジャンヌは、彼の軍を率いて、イギリスの包囲網にあったフランスの最後の砦“オルレアン”へ向かいます。
ジャンヌに鼓舞され、士気の上がったオルレアンの兵士たちは、イギリスの包囲網を打ち破り、長年膠着状態にあった砦の防衛に成功します。
勢い付いたジャンヌは続けてランスを解放。
こうしてシャルルは、ノートルダム大聖堂で無事に戴冠式を終え、フランスの国王となります。
これでジャンヌは役目を終えますが、国民や臣下から絶大な人気を誇るジャンヌを簡単に遠ざけてしまうこともできません。
そうするうちに、ジャンヌのことを疎ましく思ったり、政治的な策略に利用しようとするものが現れ始めます。
ジャンヌはこの後、未だにイングランドの占領下に在ったフランス国民達を救済しようと挙兵しますが、パリで敗戦し、シャルルと対立していたブルゴーニュ派(イングランドに味方する諸侯の集まり。フランスが戦争で大敗を帰したのは、彼らとの対立があったことも原因としてあげられる)の軍隊に捕らえられてしまいます。
これをきっかけにして、シャルルはジャンヌを徹底的に遠ざけようとします。
国王は捕虜になったジャンヌに身代金を払わず、彼女はそのまま敵国のイングランドに売りつけられてしまいました。
ルーアンで宗教裁判にかけられたジャンヌは、酷い拷問(これがかなり酷い。ここには書けないくらい酷いことをされてます。死んだ後の扱いも酷いです、かなり;;)にあった挙句に、魔女であるとの判決を下され、火刑に処されてしまいます。
火刑に処されたときのジャンヌは、最初はあまりの恐怖に泣きじゃくっていたそうですが、炎が自分の体に乗り移ると、神に感謝の言葉を述べ、突然おとなしくなったのだとか。
炎に焼かれる寸前、彼女は空に神の姿を見たのでしょうか……
******
【オススメ作品】
カナダで放映されたテレビドラマ版(140分くらい)のジャンヌ・ダルク
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13240613→今回の絵を描くにあたって初めて見たのですが、ジャンヌとその仲間たちがとてもかっこよく描かれていてお勧めです(とくにジャン(架空の人物?)とラ・イールがめちゃくちゃかっこいいです!)。
英雄伝説傾向が強すぎて、無条件でみんながジャンヌのことを信用したりとか、多少不自然なところはありますけど(笑)
DVDが絶版になってるようなので、見られる方はニコ動などでどうぞ★
リュック=ベッソン版ジャンヌ・ダルク
(これはお近くのレンタルショップでDVD借りてください・笑)
→終始暗いです。ほとんど救いのない結末……鬱展開です(;´∀`)
ジャンヌ・ダルクのお話をものすごくリアルに描いている映画。ジャンヌの受けた神の啓示は妄想によるもので、ジャンヌが普通の人間であることを前提に描かれているので、かなりヒステリックで怖い性格です。
ジャンヌ役は『バイオハザード』などでおなじみのミラ・ジョボヴィッチです♪
取り巻きの人々たちも“神様神様って、大丈夫かこの娘……。でも、そんなクレイジーなとこがちょっとゾクゾクするかも”みたいな、ちょっと引いた感じでジャンヌを見てます。たぶん実際にあんな子がいたらこんなんだろうなと。
虐殺とか拷問のシーンもリアルに描かれているので、そういうのが苦手な人は見ないほうがいいかもです。
※おまけ
リュック=ベッソン版ジャンヌとドラマ版ジャンヌの違いをラクガキしてみました(笑)
私の個人的な解釈なので、あまり深く考えずにご覧下さい。
字が小さいので、拡大クリックをオススメします><
コメントありがとうございます!
何だか物凄くたくさんの方から応援していただけて、主催側としてはとてもやりがいがあります!><*
脇役のメンズ、結構たくさん出番ありますよー><
とくにジルさまのかっこよさは異常です!
ジャンヌが捕まってからは、ぱったり誰も出てこなくなっちゃうので、火刑のシーンの印象が強すぎて忘れがちになっちゃいそうですが;
そうなんですよ、ジャンヌってゲームや漫画の題材にしやすそうなお話だなと思いまして、真っ先にこの構図を思いついてしまいました><
苦手なりに魅力的に描きたくて、頑張りましたよ女の子!(;´∀`)
王様ほったらかしてみんなで反乱とか起こしちゃったら更に燃えるんですけどね!しかし現実的な貴族たちからはそれほど指示を得られなかったのが現実のようです、ジャンヌ……やはり政治に利用されてしまってる感が強いっ;悲劇です><
ぜひぜひ終了まで企画を楽しんでくださいねー^^
また覗きにきてやってくださいませ★